九十九里海岸でバラバラ遺体発見
夏は多くの海水浴客やサーファーたちで賑わう千葉県の九十九里浜沿岸で次々と発見された女性の遺体。その遺体を遺棄し逮捕された犯人は被害者の実の息子山田基裕容疑者でした。
今回独自の調査により自宅と思われる場所を発見。遺体の一部が見つかった片貝漁港で発見されたバンクシーの作品に良く似た絵や、勤務先にも迫ります。
事件の経緯
まずは事件の流れを振り返ってみたいと思います。
遺体発見
2018年9月29日 胴体発見
朝7時半、千葉県大網白里市四天木の堀川河口を数人で訪れた釣り人の男性たちが、人の胴体が浮いているのを発見。釣り用の網で遺体を引き揚げて110番通報しました。
発見現場は堀川排水機場付近の砂地で九十九里浜の海岸と合流する地点です。
2018年10月2日 頭部と右脚発見
最初の発見から3日後、午前10時半、千葉県九十九里町の片貝海岸の砂浜でサーファーの男性が「女性の頭部のようなものがある」と片貝町に連絡。町役場が110番通報します。
午後5時15分には白子町浜宿の浜宿海岸の波打ち際で、釣り人の男性が足首から先がない右脚を発見。
2018年10月8日 左脚発見
最初の発見から5日後、17時15分九十九里町小関の片貝漁港の堤防付近で釣りをしていた男性が左脚を見つけます。
遺体の発見場所は南北約10キロの範囲でした。
ニコニコニュースより
遺体発見現場近くにバンクシーの絵?
10月8日に左脚が見つかった片貝漁港の防波護岸に、正体不明の画家バンクシーの作品「少女と風船」によく似た絵が描かれていることが2019年1月明らかになりました。この絵は2年程前から描かれていたといいます。
ただ今九十九里です。
— なごみ (@nagomi7070) 2019年1月24日
うわさのバンクシーを観に来ました。
ちょうどミヤネ屋の取材してました。
生中継だったそうです。 pic.twitter.com/WW8cWocr1j
漁港近くのサーフショップの外壁にも同じ絵が描かれていました。こちらの絵はストリートビューが撮影された2014年3月にはまだありませんでした。
いずれも遺体発見現場とは目と鼻の先。遺棄の一部始終を見つめていたかもしれません。
(地図をズームアウトすると、印西市双子公園などその他の発見場所が確認できます)
被害者判明そして容疑者逮捕
2018年10月29日 インプラント公開
最初の発見から1ヶ月後、遺体から発見された左右の下奥歯2本ずつのインプラント治療痕の写真を公開。千葉県警が歯科医師会を通じて全国の歯科医院に情報提供を呼び掛けます。
2018年10月下旬 被害者判明
被害者が千葉県八街市八街ほ に住む山田容子さん(75)と判明。都内の歯科医院から寄せられた情報などが決め手となり、DNA型鑑定などから特定されました。
2018年11月16日 事情聴取開始
同居する長男の任意の事情聴取と自宅の家宅捜索が始まりました。
2018年11月23日 長男逮捕
11月23日深夜、同居する長男で大手警備会社に勤務する山田基裕容疑者(37)が逮捕されました。
2018年12月14日 起訴
山田基裕容疑者が死体損壊・遺棄の罪で千葉地検に起訴されました。
起訴状によると9月25日~27日までの間に、のこぎりなどを使い自宅で母・容子さんの頭や手脚を切断。
大網白里市四天木の汐見橋から堀川に胴体を投げ捨て、他の部位も県内などに遺棄したとしています。その他の部位の所在は不明です。
汐見橋のストリートビュー
切断に使ったのこぎり2本について山田基裕被告は「一度は東金市内の人造湖の八鶴湖に捨てたが、水が抜かれてのこぎりが見えるのに気付き、JR東金駅のごみ箱に捨てた」と供述しているといます。
2019年2月6日 殺人容疑で再逮捕
容子さんは急死に至る持病がなかったことや遺体の状況などから、山田基裕容疑者を殺人の疑いで再逮捕。遺体損壊については容疑を認めているものの、殺人については否認しているといいます。
小倉優子さんと真梨邑ケイさんも衝撃?
凶器を捨てた八鶴湖はタレント小倉優子さんが通った「東金高校」のすぐ近くに位置しています。
またジャズボーカリストで大人の色気を放ち続ける真梨邑ケイさんも、周囲の干渉を逃れ落ち着いてのんびりできる環境を求め、現在東金市に暮らしているそうです。2017年10月に放送されたドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」にはこの八鶴湖のほとりを優しそうなご主人と洗練されたペアルックで散歩する様子が収められています。普段からよく訪れているのかもしれません。
死因そして動機は?
山田基裕被告の供述によると「財産を巡り母と口論になり、肩を揺さぶり、翌朝起きたら死亡していた。遺体の処理に困ってやった」とのことですがその後は黙秘しているといいます。
容子さんの死因は司法解剖では特定できませんでしたが、切断面以外に目立った外傷はないということです。
隠蔽工作も
事件の発覚を免れるための工作を行っていたとみられます。
山田母子の素顔に迫る
山田基裕容疑者の自宅を発見!
そんな容疑者の自宅はどこにあるのでしょうか。ニュースの自宅画像からは自宅前の道路が舗装されていない砂利道であることがわかります。
また報道から得た八街市役所に近く、小中学校も近いという情報からストリートビューで付近を散歩したところ、ニュースの自宅画像にそっくりな場所を発見しました。
下は産経新聞より引用した自宅の画像。完全に一致しています。
山田基裕被告の職業は?顔写真も
遺体は最初の発見から2日前の9月26日深夜~27日未明に九十九里浜周辺に遺棄され、自宅から九十九里浜方向へ向かう容疑者の車(ハリアー)が防犯カメラに映っていたことがわかっています。
大手警備会社勤務の山田基裕被告は逮捕前まで千葉県内の事務所に勤務し、遺棄現場周辺の地域を担当していたことがあり、沿岸部に土地勘があったとみられています。
朝日新聞より 逮捕前の2018年11月9日午前8時37分撮影
産経新聞より 高校の卒業アルバムから
自宅に貼られたステッカーの謎・・・勤務先との関係は?
容疑者は大手警備会社勤務と報道されました。ニュース映像には鑑識の警察官が「CSPセントラル警備保障」のステッカーが貼られたドアを調べているシーンが残されています。
「CSPセントラル警備保障」はセコムやALSOKほどの認知度は無いにしろ全国に支社を持ち東証一部上場しているので大手企業と言えますね。千葉にも事業所があります。
容疑者となにか関係があるのでしょうか?
また勤務していた警備会社では過去に表彰され社内報に掲載されていたという話も聞こえてきました。
山田親子の暮らし 親子仲は?
容子さんの夫である容疑者の父親は10年ほど前に他界しています。容子さんは毎日外出しジムに通うなど元気で行動的な女性だったようです。
犠牲となった容子さんは「息子とはけんかばかりで話をしたくない」「老後は息子夫婦の世話には絶対にならない」と近所の人に話していたといいます。容疑者の妻との関係も気になるところです。
容子さんは9月下旬から行方不明でしたが、基裕被告は警察に届けず近隣住民らに「母は昔の友人の所へ行った」「元気だ」と説明していました。
資産家だった容子さん
容子さんは八街市内の別の場所にも不動産を所有するなど多くの資産があったようです。
事件前の9月半ばには容子さんから約3000万円の預金を譲り受けていたことが分かっています。その際は親子2人で金融機関を訪れていて変わった様子はなかったということです。
そして同じころ元々母子の共有財産であった土地と家屋がすべて容疑者名義に変更されたといいます。
容疑者は別居中の妻と別の場所に家を新築する予定があり、容子さんから譲り受けた3000万円の中から業者に手付金を支払っていたとの情報もありました。
贈与税の支払い手続きは拘置所の中からするでしょうか?
山田容疑者の方位を鑑定
さて、そんな山田容疑者の方位を確かめてみました。
- 八街市の自宅から見て遺棄現場一帯は南南東。
- 37歳で一白水星の可能性が限りなく高い容疑者にとって、南東は今年の本命的殺。
遺棄現場一帯は非常に悪い方位でした。本来敬うべき母親を殺めてしまうというのは究極に運気が落ちているともいえます。やはり運気が下がっている人は悪い方角に呼ばれてしまうものですね。
ただ9月に限っては一白水星にとって吉方位でした。誰にも見られず目的を遂げたという意味では物事をスムーズに運ぶ吉方位の影響を短期的には得られたと見ることもできます。
また取調べ中に容疑者が留置されていたと思われる東金警察署も自宅から見れば本命的殺の南東にあたります。
24日に送検されたとのことで、身柄はすでに千葉地検に移送されたのでしょうか。
また情報が入り次第鑑定したいと思います。
山田容疑者方位データ
本命星:一白水星
山田容疑者は16位